マークシート試験用文房具(鉛筆、シャーペン、消しゴム)を紹介しようと思う。
マークシート試験はマークを塗りつぶすだけなので、作業自体は簡単である。
しかし時間制限のある試験では、誰もが少しでも素早く丁寧にマークを塗りつぶしたいと思っている。
等多数の注意事項があり、試験中マークするのにストレスを感じている方もいると思う。
マーク時間を短縮できれば、その分だけ問題を解く時間に活用できるのだ。
マークシート試験の文房具選び
マークシートに記入するときに、一番注意しなければならないことは、
マークした箇所を読取り装置に正しく認識させること
である。
マークシートの採点方法
マークシートは光学式読取り装置(OMR)で採点される。マーク有無は光をマークシートに照射して、反射光を検出して判別している。
使用されている光は近赤外光(人間には見えない光)が一般的である。
芯の黒鉛(炭素)がこの光を吸収する特性を利用してマークの塗りつぶしの有無を検出しているのだ。
単に人間の目に黒色に映るだけでなく、近赤外光を吸収するもの(黒鉛)で塗りつぶされているかが重要なのである。
マークシート試験では鉛筆とシャーペンどっちを使う、芯の濃さは?
マークシートの筆記具は、「鉛筆」のみか「鉛筆とシャーペン」が指定されている試験がほとんどである。
芯の濃さは、「HB」のみのものと、「HBとB」が指定されている試験が大半を占める。
尚、センター試験では「H、F、HB」の3種類が指定されている。
芯の濃さについて
鉛筆の芯は、黒鉛と粘土からできている。
黒鉛の割合が多いと濃くて柔らかい芯になり、少ないと薄く硬い芯になる。
JIS規格では芯の硬度は17種類あり、芯は柔らかいものから「6B、5B、4B、3B、2B、B、HB、F、H、2H、3H、4H、5H、6H、7H、8H、9H」という順番になっている。
芯が硬いとマークが薄くなってしまうので筆圧が高くなりやすくなる。筆圧が高いとシートに窪みができ、消しゴムできれいにマークを消しても光が乱反射してしまい読取り装置が誤認識してしまう可能性がある。
また芯が柔らか過ぎると、マークした箇所に手が擦れるとシートが黒くなってしまって読取り装置が誤認識してしまう可能性がある。
芯の濃さは、指定されている濃さを選択するのが無難である。
HBとBの指定がある場合、 筆圧が強い人ならHB、弱い人ならBを選べば良いだろう。
もしHかHBで迷うなら、マークシート試験で使用できる場面の多いHBを選択すれば良いと思う。
鉛筆とシャーペンどっちが良い
試験で鉛筆とシャーペンどちらも使用可能なら、シャーペンの方が良い。
鉛筆は使用中に芯の太さが変化し、また芯が折れたら削る必要があり扱いにくいからである。
試験によっては、『シャーペンでマークすると読み取れないことがあるので使用しないで下さい』と記載されているものもある。
この理由は、鉛筆の芯は黒鉛と粘土が主成分であるのに対して、シャーペンの芯は黒鉛と合成樹脂が主成分であり、芯と言っても両者は異なるものだからである。
鉛筆のみの指示がある試験でシャーペンを使用すると、マークを塗りつぶすたびに不安になって試験に集中できなくなるので、素直に鉛筆を使用した方が良い。
おすすめマークシート試験専用の文房具
おすすめマークシート用シャーペン
シャーペンは芯の太さが安定して便利だが、太さ0.5mmだとマークを塗りつぶすのに時間がかかる。おすすめは太さ1.3mmのものだ。
ステッドラー シャーペン 1.3mm ホワイト 771-0
マークシートを塗っていくと指が痛くなってくるが、このシャーペンは三角形の太軸で指が痛くなりにくいデザインだ。
たくさんマークを塗りつぶす試験に最適である。
コクヨ キャンパス シャープ替芯 1.3mm HB 16本入 PSR-CHB13
1.3mmの芯は手に入りにくい場合もあるので、同時に芯も購入することをおすすめしたい。
ポリマー芯を採用していて、1.3mmの替芯が16本入っている。
スライドキャップで、いざという時に替芯が取り出しやすいのが助かる。
おすすめマークシート用鉛筆
uniマークシート用鉛筆 受験・テスト用 無地柄鉛筆 HB
軸は白の無地、非常にシンプルなデザインだ。無地鉛筆なので多くの試験で対応可能である。
超微粒子配合技術によるマークシート専用鉛筆、綺麗にマークすることができ、また、消しゴムできれいに消すことが可能だ。
おすすめマークシート用消しゴム
マークシート試験では、塗りつぶすだけでなく、マークをきれいに消すことも重要だ。
消しカスがマーク欄の上にあったらマークとして誤認識されるので、必ず消しカスはきれいに取っておくことが大切だ。
マークを訂正する場合は、プラスチック消しゴムが必須である。
砂消しゴムを使用すると砂が含有されているので、紙を削ってしまい読取り装置の誤認識になる。
プラスチック消しゴムでこだわりたいのは、消しゴムのサイズだ。
消しゴムが小さすぎるときれいに消すのに力がいるし、また大きければ隣のマークも消してしまうことがある。
普段使用している消しゴムで十分対応できるはずだが、新たに購入する人のためにおすすめの消しゴムを紹介する。
トンボ鉛筆 消しゴム MONO 文字表記無し紙ケース 2個入
持込みが制限される試験でも、この消しゴムならブランドのシンボルである青白黒の3色柄のみの印刷なので、ケースに入れたまま使用可能である。
2個入りなので試験中に机から落としても、予備があるので安心だ。
SEED/シード 無地消しゴム EP-MK
消しゴムケースが無地で白で、消しゴムの白と相まって地味な外観だが、これならどんな試験会場でも持ち込める。
間違った箇所をピンポイントで消しやすいスリム形状になっている。
おすすめマークシート試験の文房具セット
鉛筆の場合は芯が折れる心配があるので、キャップによる保護が必要である。また試験会場に鉛筆削りを持って行った方が便利である
またシャーペンの場合は、替芯を用意していた方が良い。
試験直前では、とりあえずマークしやすい文房具をひと揃えしたい人がほとんどだと思う。
そのような人には、文具セットがおすすめである。
三菱鉛筆 鉛筆 マークシートセット V52MN
超微粒子配合技術で、マークシートに特化した専用鉛筆が3本。鉛筆には専用の透明キャップが付いていて、芯の状態もキャップが付いたまま見える。
マークシート専用消しゴムと鉛筆削りがセットになっている。透明な専用ケースに入っているので、持ち運びに便利である。
コクヨ シャープペン マークシート 最適セット 1.3mm PS-SMP101D
鉛筆のような書き心地のシャープペンと替芯、軽い力できれいに消せる消しゴムのセット。
シャーペン本体のHB芯2本と替芯16本もついているので、このセットを買えば替芯の心配は不要、このまま試験に行ける。
迷った人は、これがおすすめ。
マークシート試験専用の文房具でマーク時間を短縮
マーク1個を塗りつぶすのにも意外と時間がかかる。
筆記具を変えるだけで、3秒短縮できればマークをたった50個だけ塗る試験でも全体で2分30秒も短縮でき、それだけ試験問題を解く時間を増やすことができる。
また時間短縮だけでなく、マーク作業にまで神経を使わなくて良いので、問題を解くことに集中することができるメリットもある。
合格する力を持っていながら、マークシートでつまずくと悔みきれない。
文房具でマークシートを塗りつぶす練習を、試験前にしておくことが大切である。