ファイナンシャル・プランニング技能検定試験(FP技能検定試験)
技能検定とは、働くうえで身につける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度で、合格すると技能士の称号が与えられる国家資格です。
ファイナンシャル・プランニング技能検定試験(FP技能検定試験)は顧客の資産に応じた貯蓄・投資等のプランの立案・ 相談に必要な技能の検定です。
この検定は3つの等級があり、上から1級、2級、3級があります。
ここでは、FP技能検定試験2、3級について記載します。
試験実施団体
厚生労働省から指定試験機関として、金融財政事情研究会(きんざい)と日本FP協会(FP協会)が指定され実施しています。受検者は希望する試験実施団体を選択して試験を申込むことになります。試験日は同じですが、試験会場が異なりますので注意して下さい。
2,3級とも学科試験と実技試験があり、受検する試験団体で実技試験の選択科目が異なるので注意が必要です。尚、学科試験は共通です。
合格した場合ですが、
合格証書に選択科目(業務)名が記載されます。
また資格を証明するファイナンシャル・プランニング(FP)技能士カードを希望者には、手数料を払えば発行してもらえますが、そこに選択科目(業務)名が記載されます。
どちらに試験申込みしようか迷っている人は、実技試験の選択科目の内容で決定すれば良いでしょう。
3級FP技能検定試験の内容
受検資格
FP業務に従事している者または従事しようとしている者
試験地
全国の試験会場(金融財政事情研究会と日本FP協会で試験会場が異なります。)
試験日時
1月、5月、9月の日曜日に実施され、午前に学科試験、午後に実技試験がある。
試験の内容
学科試験
10:00~12:00の120分で60問
前半30問は〇×式、後半30問は三答択一式30問
実技試験(選択科目)
13:30~14:30の60分
実技試験の選択科目
個人資産相談業務(きんざい)
保険顧客資産相談業務(きんざい)
資産設計提案業務(FP協会)
きんざいは、15問(1題につき3問)で、三答択一式
FP協会は、20問で三答択一式
合格基準
午前の学科試験 60点満点で36点以上
午後の実技試験 6割以上
きんざいは50点満点で30点以上
FP協会は100点満点で60点以上
学科試験と実技試験の両方が合格して、3級ファイナンシャル・プランニング技能士として認定されます。
一部合格(学科または実技試験の一方のみの合格)の場合は、不合格となった科目のみ受検して合格すれば合格証書が得られる免除制度があります。
この免除制度の有効期限は、合格した年度の翌々年度末です。
その他
FP通信講座を修了すればAFP認定研修を修了が認められ、2級FP技能検定試験の受検資格が得られる通学や通信教育もあり、必ず3級技能検定を合格する必要はありません。
2級FP技能検定を受検したい方や日本FP協会認定にAFP取得の予定の方は、独学より費用は掛かりますが時間短縮のため、通信や通学講座で勉強して2級の受検資格を得る方法も選択肢の一つとしても考えても良いと思います。
2級FP技能検定試験の内容
受検資格
次のいずれかに該当する者
①3級技能検定の合格者
②FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
③日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
④厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
試験地
全国の試験会場(金融財政事情研究会と日本FP協会で試験会場が異なります。)
試験日時
1月、5月、9月の日曜日に実施され、午前に学科試験、午後に実技試験がある。
試験の内容
学科試験
10:00~12:00の120分で60問(四答択一式)
実技試験(選択科目)
13:30~15:00の90分
実技試験の選択科目
個人資産相談業務(きんざい)
中小事業主資産相談業務(きんざい)
生保顧客資産相談業務(きんざい)
損保顧客資産相談業務(きんざい)
資産設計提案業務(FP協会)
試験は1月、5月、9月の年3回ですが、損保顧客資産相談業務(きんざい)は9月、中小事業主資産相談業務(きんざい)は1月、9月しか受けられませんので注意が必要です。
きんざいは、記述式による筆記試験で15問(1題につき3問)
FP協会は、記述式による筆記試験で40問
合格基準
午前の学科試験 60点満点で36点以上
午後の実技試験 6割以上
きんざいは50点満点で30点以上
FP協会は100点満点で60点以上
学科試験と実技試験の両方が合格して、2級ファイナンシャル・プランニング技能士として認定されます。
一部合格(学科または実技試験の一方のみの合格)の場合は、不合格となった科目のみ受検して合格すれば合格証書が得られる免除制度があります。
この免除制度の有効期限は、合格した年度の翌々年度末です。