社労士試験一般常識科目の白書・統計対策おすすめテキスト

2022年社労士
2022年スタート
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社労士試験科目の「労務管理その他の労働に関する一般常識」は、労働関係諸法令、労務管理、労働経済動向の分野から出題される。

また「社会保険に関する一般常識」科目は、社会保険諸法令、社会保険制度の沿革、社会保障制度動向の分野から出題される。

どちらの一般常識科目も出題範囲が広く、苦手にしている受験生は多い。

しかし社労士試験で合格するためには、各科目の合格基準点(選択式3点、択一式4点)を満足する必要がある。

一般常識科目の白書統計対策のおすすめテキストを紹介したいと思う。

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社労士一般常識科目の勉強はなぜ難しいのか?

社労士試験科目の「労務管理その他の労働に関する一般常識」、「社会保険に関する一般常識」では、最新の統計資料や動向分野の対策として厚生労働白書、労働経済白書、統計の勉強は欠かせない。

しかし試験で出題されることがわかっても、この社労士一般常識科目の勉強は非常に難しい。
理由は2つある。

テキストと過去問の繰返しでは通用しない

勉強に使用するテキストは9月頃に多く出版される。一方で労働経済白書、厚生労働白書は9~10月に発表される。

つまり使用しているテキストは、最新の白書の内容が反映されていないのだ。

また当然ながら、過去問では対応できない。

他の社労士試験の科目と異なり一般常識は、テキストと過去問の繰返し勉強が通用しないのだ。

白書を読むのに膨大な時間がかかる

労働経済白書が約400ページ、厚生労働白書が約500ページあり、読むだけでも膨大な時間が必要だ。

参考までに、統計情報・白書のリンク(厚生労働省ホームページ)を記載しておく。
この厚生労働白書、労働経済白書を勉強すれば良いのだか、このボリュームで目を通す時間がないのが現実だ。

だから、社労士一般常識の科目を最初から諦めている受験生が多い。

社労士一般常識科目を攻略して合格に近づけ

社労士一般常識科目が合格基準点に満たないと不合格

社労士試験の試験科目と配点は下記の通りである。

社会保険労務士試験の試験科目と配点

試験科目選択式 計8科目
(配点)
択一式 計7科目
(配点)
労働基準法及び労働安全衛生法1問(5点)10問(10点)
労働者災害補償保険法
(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
1問(5点)10問(10点)

(徴収法3問含む)

雇用保険法
(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。)
1問(5点)10問(10点)

(徴収法3問含む)

労務管理その他の労働に関する一般常識1問(5点)10問(10点)
社会保険に関する一般常識1問(5点)
健康保険法1問(5点)10問(10点)
厚生年金保険法1問(5点)10問(10点)
国民年金法1問(5点)10問(10点)
合  計8問(40点)70問(70点)

 

2つの一般常識は選択式では、2つの科目として個別に出題され、択一式では各5問で計10問の統合科目として出題される。

 

社労士試験で合格するためには総得点の合格基準点を満足する必要がある。
しかし各科目の合格基準点(選択式3点、択一式4点)も満足しなければ不合格となる。

社労士試験で他の6科目がどんなに高得点だったとしても、一般常識科目の得点が合格基準点をクリアできなければ合格は有り得ない。

社労士一般常識で総得点を伸ばす

社労士試験で得点がある程度取れる科目はそれ以上時間をかけても、あまり伸びしろは少ない。

一般常識科目の勉強がおざなりになっているのなら、この分野の勉強もした方が良い。伸びしろが大きい分だけ得点が伸びる余地があるからだ。

社労士試験では、一般常識も労働基準法や年金法と並んで試験科目として独立していて、決して付録的な科目ではないのだ。

社労士試験おすすめの白書・統計対策テキスト

社労士試験おすすめの白書・統計対策テキストを紹介したいと思う。
これらのテキストは、厚生労働白書、労働経済白書、各種統計の膨大な情報の中から社労士試験で問われる部分を簡潔にまとめたテキストである。

試験当日まで、使用するテキストになると思うので、慎重に選ぶことが重要だ。
おすすめのテキストは下記の3冊である。

よくわかる社労士 別冊合格テキスト 直前対策 2022年度版

TAC出版の「よくわかる社労士 合格テキスト」シリーズの別冊版で、社労士試験の一般常識科目で出題される出題される統計、白書、労務管理対策に特化したテキストである。

統計や白書については、本試験に繰り返し出題されているもの、今後予想される出題が厳選され効率良く学習できる。

このテキストは全部で200ページ程度であり、一般常識を苦手とする受験生におすすめのテキストである。

無敵の社労士 3 完全無欠の直前対策

最新法改正情報や白書・統計を中心とした一般常識対策など、直前に見ておきたいことが1冊にまとめられている。

社労士試験対策でいつも受験生を悩ませる法改正対策や一般常識対策などを確実に学習できる一冊である。

社労士V

月刊誌で例年6月号に白書、統計対策の特集が組まれている。月刊誌であり先ほど紹介した2冊と比べてページ数が少ないが、重要な箇所がまとめられている。

白書、統計対策の勉強時間が捻出できない人は、この特集号の月刊誌に目を通しておくだけでも点数アップが見込まれるのでおすすめである。

一般常識を得意科目にして社労士試験合格を目指せ

社労士の一般常識科目に苦手意識を持っている受験生は非常に多い。

しかし雇用保険法、厚生年金保険法、国民年金法科目などと違い理解する必要がない。少しでも目を通しておいて、記憶に残っていれば解ける問題がほとんどである。

一般常識科目は出題範囲が広いので、勉強し始めに戸惑うかもしれないが、一旦勉強を始めれば比較的やさしい内容ばかりである。

是非一般常識を得意科目にして、社労士試験に臨んで下さい。
健闘を祈ります。

社労士
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