基本情報技術者試験の勉強法を得点分布から考える

分析基本情報技術者
この記事は約4分で読めます。

基本情報技術者試験勉強法について考えてみたいと思う。

基本情報技術者試験の申込みや合否確認で情報処理推進機構(IPA)のホームページを訪れる人は多いと思う。

このホームページに前回の試験結果が掲載されていて、合格者、不合格者全員の統計情報が記載されている。また期限付きだが試験の得点分布もあるので一見の価値ありだ。

今回この情報を元に、どうすれば基本情報処理試験に合格できるのか勉強法について考えてみたいと思う。

スポンサーリンク

基本情報技術者試験の得点分布

平成31年度春期の基本情報技術者試験は、受験者数54,686名、合格者数12,155名であった。また得点分布(2019年9月下旬まで掲載)は以下のようになっている。

基本情報技術者試験 得点分布(平成31年度春期試験)

得点午前試験午後試験
90点~100点109  名323名
80点~89点2,353名1,307名
70点~79点8,009名3,906名
60点~69点11,349名8,562名
50点~59点10,698名13,265名
40点~49点8,061名12,775名
30点~39点4,518名8,262名
20点~29点1,283名3,746名
10点~19点59名1,462名
0点~9点9名342名
合計46,448名53,950名

【注意事項】欠席された方や監督員の指示に従わず退室を命じられた方の「得点」はありません。
Copyright © 2019 Information-technology Promotion Agency, Japan(IPA) 

出典統計情報 情報処理推進機構(IPA)  得点分布・評価ランク分布(平成31年度春期)基本情報技術者試験を加工して作成(2019年9月下旬まで掲載)

基本情報技術者試験の得点分布表から推定できること

この基本情報技術者試験の得点分布から3つのことがわかる。

午前試験免除者は多い

得点分布表をみて

おやっ

と思った人もいると思う。

得点分布表の合計が、午前は46,448名、午後は53,950名である。受験者数は午後の方が7,502名も多いのだ。

この理由は、午前試験免除者が多いからと推定される。

この免除制度を知らない人の方が大半だと思う。

この免除制度はIPAの認定講座を受講し、修了試験に合格すれば基本情報技術者試験の午前試験が免除される制度だ。認定免除対象講座を持つ高校、大学、専門学校は意外と多くあるのだ。また通信教育でも、この免除制度を利用できるものもある。

午後試験の突破が合格のかなめ

基本情報技術者試験に合格するには、午前試験、午後試験のとも60点以上の得点を取ることが必要である。

得点分布表と合格者数から、

午前試験で60点以上の人は、21,820名
午後試験で60点以上の人は、14,098名
合格者数は、12,155名

受験者数は午後試験の方が7,502名も多いのに、午後試験で合格基準点を満足した人は、午前試験を満足した人より7,722人も少ないことがわかる。

また午後試験で合格基準点を満足した人の、試験合格率は86%と高いことがわかる。

つまり、午後試験の突破がこの試験合格のかなめだといえる。

 

基本情報技術者試験の午後問題の勉強法が合格のカギ
基本情報技術者試験は人気のある資格試験で、合格率は25%前後だ。僕はこの試験に何度も落ち続けた。今思えば勉強の仕方さえ間違えなければ、もっと簡単に合格していたと思う。はっきりわかったことは、午後の問題を制するものが、試験を制するということだ。

合格まであと一歩の人が多数

合格するには午前試験、午後試験とも60点以上必要だが、得点分布表を見て欲しい。

今回の合格者数は、12,155名であるが、もう少し頑張れば合格基準点を満足できた人(50点~59点)が、午前試験10,698名、午後試験13,265名と大勢いるのだ。

それだけ、合否ボーダーライン上には大勢の受験生がひしめき合っていて、合格まであと一歩の人が多数いるのだ。

基本情報技術者試験に合格するための勉強法とは

以上のことから、試験合格するには次の2つが重要であることがわかる。

試験当日まで、勉強の手を抜かない。
午前試験対策だけで満足せず、午後試験対策を重点的にする。

当り前のことだと思う人がいるかもしれないが、思うだけでは合格できない。

当り前のことを実行できた人が、合格に近づくということだ。

健闘を祈ります。

基本情報技術者試験おすすめの参考書、問題集
基本情報技術者試験は人気国家試験であり、独学でも十分合格が狙える。試験は科目A、B問題に分かれていて、合格にはどちらも合格基準点(通常6割)以上の得点が必要だ。科目Aの勉強はさっさと終わらせ、科目Bはじっくり勉強するという戦略が必要である。
基本情報技術者
スポンサーリンク
自己啓発で切り拓く