基本情報技術者試験の勉強法について考えてみたいと思う。
基本情報技術者試験の申込みや合否確認で情報処理推進機構(IPA)のホームページを訪れる人は多いと思う。
このホームページに前回の試験結果が掲載されていて、合格者、不合格者全員の統計情報が記載されている。また期限付きだが試験の得点分布もあるので一見の価値ありだ。
今回この情報を元に、どうすれば基本情報処理試験に合格できるのか勉強法について考えてみたいと思う。
基本情報技術者試験の得点分布
平成31年度春期の基本情報技術者試験は、受験者数54,686名、合格者数12,155名であった。また得点分布(2019年9月下旬まで掲載)は以下のようになっている。
基本情報技術者試験 得点分布(平成31年度春期試験)
得点 午前試験 午後試験 90点~100点 109 名 323名 80点~89点 2,353名 1,307名 70点~79点 8,009名 3,906名 60点~69点 11,349名 8,562名 50点~59点 10,698名 13,265名 40点~49点 8,061名 12,775名 30点~39点 4,518名 8,262名 20点~29点 1,283名 3,746名 10点~19点 59名 1,462名 0点~9点 9名 342名 合計 46,448名 53,950名 【注意事項】欠席された方や監督員の指示に従わず退室を命じられた方の「得点」はありません。
Copyright © 2019 Information-technology Promotion Agency, Japan(IPA)出典:統計情報 情報処理推進機構(IPA) 得点分布・評価ランク分布(平成31年度春期)基本情報技術者試験を加工して作成(2019年9月下旬まで掲載)
基本情報技術者試験の得点分布表から推定できること
この基本情報技術者試験の得点分布から3つのことがわかる。
午前試験免除者は多い
得点分布表をみて
と思った人もいると思う。
得点分布表の合計が、午前は46,448名、午後は53,950名である。受験者数は午後の方が7,502名も多いのだ。
この理由は、午前試験免除者が多いからと推定される。
この免除制度を知らない人の方が大半だと思う。
この免除制度はIPAの認定講座を受講し、修了試験に合格すれば基本情報技術者試験の午前試験が免除される制度だ。認定免除対象講座を持つ高校、大学、専門学校は意外と多くあるのだ。また通信教育でも、この免除制度を利用できるものもある。
午後試験の突破が合格のかなめ
基本情報技術者試験に合格するには、午前試験、午後試験のとも60点以上の得点を取ることが必要である。
得点分布表と合格者数から、
午前試験で60点以上の人は、21,820名
午後試験で60点以上の人は、14,098名
合格者数は、12,155名
受験者数は午後試験の方が7,502名も多いのに、午後試験で合格基準点を満足した人は、午前試験を満足した人より7,722人も少ないことがわかる。
また午後試験で合格基準点を満足した人の、試験合格率は86%と高いことがわかる。
つまり、午後試験の突破がこの試験合格のかなめだといえる。
合格まであと一歩の人が多数
合格するには午前試験、午後試験とも60点以上必要だが、得点分布表を見て欲しい。
今回の合格者数は、12,155名であるが、もう少し頑張れば合格基準点を満足できた人(50点~59点)が、午前試験10,698名、午後試験13,265名と大勢いるのだ。
それだけ、合否ボーダーライン上には大勢の受験生がひしめき合っていて、合格まであと一歩の人が多数いるのだ。
基本情報技術者試験に合格するための勉強法とは
以上のことから、試験合格するには次の2つが重要であることがわかる。
試験当日まで、勉強の手を抜かない。
午前試験対策だけで満足せず、午後試験対策を重点的にする。
当り前のことだと思う人がいるかもしれないが、思うだけでは合格できない。
当り前のことを実行できた人が、合格に近づくということだ。
健闘を祈ります。