宅建試験勉強は200~300時間と言われ、試験当日まで選んだテキスト、問題集を信じて勉強することになる。
僕のおすすめテキスト、問題集を紹介しようと思う。
宅建試験合格はテキスト、問題集選びが重要
宅建試験の令和3年度の合格率が17.9%である。
独学でも十分合格が狙えるが、そのためには自分に合ったテキスト、問題集選びが重要で、とことんこだわって選ぶことが必要だ。
宅建は非常に人気のある資格試験の定番で、 多くの出版社から多くの教材が出版されている。
この中からおすすめのテキスト、問題集を紹介しようと思う。
おすすめの宅建試験テキスト
おすすめの基本書
テキストの中でも、必ず必要となるのが基本書と呼ばれるものだ。この基本書をメイン教材として宅建試験の勉強をしていくことになる。
この基本書選びが、試験教材選びの中でも一番重要である。
2022年度版 わかって合格(うか)る宅建士 基本テキスト(TAC出版)
資格の学校TACの講師が、講義スタイルのやさしい文章で書き上げたフルカラーの宅建試験の基本書。
初めて宅建を勉強する人でも、合格に必要なレベルまで無理なく身につけることが出来るように、理解して覚える工夫が満載の本である。
本の冒頭に『1時間で宅建士試験大づかみ、まずはここから!基本テーマ32』が設けられている。これを読むことにより、短時間で初学者にも試験の全体像が一気に見通せるように解説してある。
この解説を読むことにより、宅建試験のイメージが整理できるので今後の勉強が効率的に学べるようになっている。
600ページを超えるページ数であるが、中身はやさしい文章、豊富な図表が記載されており、途中で詰まるということがないので、思ったより最後まで読み終わるまでに時間はかからない。
ページ数が厚いので、「民法等」「宅建業法」「法令上の制限」「その他関連知識」とテーマごとに4分冊して持ち運びがしやすいように工夫されている。
本文中には今年度の出題予想箇所や「法改正点」は、アイコン表示で受験者に目立つよう工夫されている。
本の巻末に過去問を厳選して、本試験風にした「厳選過去問プレミアム50」が収録されている。
宅建試験の万能的基本書である。
2022年版 宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト(東京リーガルマインド)
法律知識が全くない受験生でも大丈夫、 説明はこれ以上ないほど簡単な記述になっている。
前年版は予測を超えて売れに売れ、重版を重ねても試験前に品切れしたという人気の基本書である。
図解とイラストが豊富で、見慣れない用語もやさしく解説してある。
いつでもどこでも学習ができるよう、3分冊セパレート型になっている。
2022年版 合格しようぜ! 宅建士 基本テキスト(インプレス)
宅建試験をしたいけど、本を開くと眠くなるという人におすすめの基本書。
挫折ゼロで、無理なく楽しく合格するというコンセプトで書かれた本である。
この基本書は会話形式で記載されているので、読み物に近い感覚で最後まで読める本である。
表紙に記載されている『挫折ゼロの定番テキスト』は間違い無く、誰でも苦も無く完読できる。
中身は理解しやすいように豊富な例えと、自然な会話形式で構成されていて、ストレス無く宅建試験の知識が身につく本である。
購入者特典として、「音声講義」、「本書全文の電子版(PDF)」、「Web単語帳」が用意されていて、スキマ時間も有効に勉強できる仕掛けが設けられている。
おすすめの民法単行本
宅建の中でも民法はきちんと理解していなければ正解するのが難しい科目であり、法律関係の勉強をしたことが無い人には、民法で得点を稼ぐのは難しい科目です。
明治時代に作られた民法は今まで大きな変更はありませんでしたが、この前大改正が行われ、令和2年(2020年)4月1日から施行されました。
宅建試験問題の法令は、毎年4月1日現在施行されている規定に基づいて出題される。よって2020年以降、この改正部分から宅建試験問題が出題される可能性があるが、大改正前の過去問題では、この部分の学習はできない。
民法がわかった
非常に初歩的なことから民法について解説してあり、非常にわかりやすい本。
400ページほどありますが、すらすら読める。
宅建テキストの民法で苦戦している人の、副読本としてもおすすめ。
おすすめの宅建試験問題集
問題集には、過去問と予想(模擬)問題がある。
予想(模擬)問題は毎年6月~8月頃に法改正対応済みしたものが、各種出版社から発売される。
おすすめのテーマ別過去問
過去問は年度別とテーマ別の2種類のタイプがある。
年度別では全分野の勉強を一通り完了させないと、使いこなすことはできない。
テーマ別過去問の方が勉強しやすいのでおすすめである。
ここでは基本書と一緒に使用するテーマ別過去問を紹介しようと思う。
先ほど紹介した基本書と違和感なく使用できる同じシリーズのテーマ別過去問を紹介したいと思う。
2022年度版 わかって合格(うか)る宅建士 分野別過去問題集 (TAC出版)
“超定番”の重要過去問・305問を厳選し、1問1見開き構成の2色刷りの問題集である。
基本テキストと同じく、分野別「4分冊」構成で持ち運びしやすい構成になっている。
重要度を星マークで表示し、『わかって合格る宅建士 基本テキスト』該当頁も記載してあり、平行学習がしやすい。
解説では肢に『頻出』、『ひっかけ』のアイコンを表示し、問題の特徴が一目でわかるようになっている。
2022年版 宅建士 合格のトリセツ 基本問題集(東京リーガルマインド)
過去問を厳選し、合格に必要な問題を300問凝縮し、効率良く学習できる問題集である。
基本書と同じく、図解とイラストを豊富に使用し、3分冊セパレート型でいつでもどこでも学習ができる。
『合格のトリセツ 基本テキスト』と完全リンクしてあるので、セットでの学習がおすすめである。
2022年版 合格しようぜ! 宅建士 テーマ別よく出る問題333(インプレス)
選び抜いたテーマ別の頻出・重要問題333問に厳選した、見開き完結構成の問題集
購入者限定無料特典に「音声講義」、「本書全文の電子版」、ウェブアプリ「○×チェック問題集」があり、通勤通学で学習に便利。
あまり時間をかけずサクサクと読み進め、何回も繰り返し勉強するのが効果的だと思う。
予想(模擬)問題集
予想(模擬)問題は毎年6月~8月頃に各種出版社から発売される。
これを使用して勉強するメリットは次の2つである。
統計情報、法改正に完全に対応した試験対策できる。
試験と同じような構成になっているので、時間配分等を意識した答案練習ができる。
今の段階では、まだ発売されていないので紹介できないが、試験前には予想(模擬)問題で勉強することが大切である。
テキスト、問題集を使った宅建試験の勉強方法
信じられるテキスト、問題集を選ぶ
宅建試験勉強のためこれから貴重な時間を割いて、テキスト、問題集と付き合うことになる。
テキスト、問題集選びに妥協せず、自分で信じられるものをとことんこだわって選んで欲しい。
そして自分に合ったテキスト、問題集が見つかったら、あとはその教材を信じて勉強するのみである。
宅建試験の問題の法令に関する部分は、その年の4月1日現在施行されている規定に基づいて出題される。
法改正があった場合、きちんと対応した勉強が必要になってくるので、出版社のサポートの有無が重要である。
法改正、正誤情報は大抵の出版社はホームページに掲載されているので、ブックマークに登録しておいて、たまにはチェックしていた方が良い。
テキストとテーマ別過去問の反復が重要
テキストを1回読んだら、達成感がある。しかしそれだけでは、本試験で合格点を取ることは難しい。
なぜならテキストを1回読んでも、ほとんど記憶に残っていないからである。
テキストと過去問を何度も繰返し勉強し、過去問は全部解けるように勉強しておく。
テキストとテーマ別過去問の地道な繰り返し勉強が、合格への確実な道である。
統計情報は毎年1問出題される
統計では建築着工統計、地価公示、土地白書などが、毎回出題されている。
新しい統計情報で勉強するだけで、貴重な1点が獲得できるチャンスがある。
必ず予想(模擬)問題で、新しい統計情報対策をしておくことが必要である。
10月の宅建試験では勉強の成果を十分発揮し、12月に吉報が届くことをお祈りします。