自己啓発何かしてみようかな?
と思ったことは、誰でも一度はあると思う。
自己啓発で何をするか迷っている人に、僕が考えるおすすめの資格試験を紹介しようと思う。
何をしようか迷っている人には、
宅地建物取引士(宅建士)試験、管理業務主任者試験、FP技能検定試験がおすすめだ。
理由は次の3点を満たしているからだ。
- 国家試験
- 生活で役立つ
- 簡単過ぎず難し過ぎずほどよい難易度
宅地建物取引士(宅建士)試験
宅建士試験とは
宅地建物取引業者の事務所には、従業員5人に1人以上の割合で宅建の取得者が必要だ。
よって、不動産関係の就職に非常に有利な資格で、取引主任者になれば手当が支給される会社も多い。
また不動産を運用している企業、不動産を担保に融資を行う銀行でも役に立つ資格試験だ。
自宅購入を考えている人におすすめ
宅地建物取引士の資格試験をお勧めする理由は、就職に有利なだけではない。
将来自宅や土地など不動産購入を考えている人に大いに役に立つのだ。
不動産を購入する場面で、
が理解できる。
自宅を購入する場合に、事前にどういう手続きが必要かわかっているので、計画を立ててじっくり物件を探すことができるのだ。
購入した土地でも、自分の思うように自由に家を建てることができないこともある。
なぜなら 土地によって建てられる家の面積、容積が決まっているからです。また接道義務が満たせず家が建てられない土地もある。
宅建士の知識があれば、検討している土地にはどのような制限があるか理解できるので、トラブルを未然に防げるのだ。
どういう土地が洪水、崖崩れ、高潮等の自然災害のリスクが低いのか一般知識も学べるので、不動産を購入する場合の大きな武器となると思う。
管理業務主任者試験
管理業務主任者試験とは
分譲マンションを購入した場合、建物の区分所有等に関する法律(以下、区分所有法)に基づき管理組合に入らなければならない。しかしこの管理組合の運営は煩雑で難しいため業務のほとんどをマンション管理会社に依頼することが多いのが実情だ。
マンション管理会社では、管理業務主任者を一定数以上配置することが法律で定められていて、マンション管理会社に就職の際に大変有利な資格試験だ。
分譲マンション購入を考えている人におすすめ
分譲マンションを購入する場合、実物やロケーションで決めてしまうことが多いと思うが、実際には管理費、修繕積立金、管理規約などの確認も重要なポイントになる。
分譲マンション購入の際、管理業務主任者試験の知識を持っていれば何に注意してマンションを選べば良いかわかるようになるのだ。
分譲マンションの購入にした場合、毎月支払っていかなければならないものが
- 住宅ローン
- 管理費
- 修繕積立金
の3つだ。
分譲マンション購入をしたら住宅ローンの支払いがあるので、管理費、修繕積立金は安い方が助かる。なかには管理費や修繕積立金がびっくりするほど安い分譲マンションもあり、お買い得なような気がする。
でも管理費、修繕積立金はどういうものに支払われるのか冷静に考える必要がある。
管理費はエントランスや廊下の清掃費、光熱費、管理人給料などに使われるものだ。
管理費が安すぎると、
- 廊下、エントランスを掃除してくれないのでゴミが散乱
- 照明設備が少なく、防犯上問題がある
- 管理人さん不在で、セールスマンがドアまで訪問する
というようなマンションで暮らすことになりかねないのだ。
また修繕積立金は将来の給排水管の交換、外壁の再塗装などに使われるが、安すぎると修繕費が不足して
- 水漏れ
- 異臭
- 外壁のひび割れ
のマンションになる可能性大だ。
そのような理由から管理費、修繕積立金が安いだけでなく、その金額が適切に設定されているか?確認しておくことが重要になってくる。
またマンションは共同生活をするので、住人はマンション管理規約を守る義務がある。管理規約にはマンション組合、駐車場や集会室の利用方法、費用の負担などが定められている。
またペットを飼う予定の人は、マンションの管理規約を確認してから、購入する必要があるのだ。
以上の理由から分譲マンションを購入する可能性がある人は、管理業務主任者試験の知識が役に立つと思う。
FP技能検定試験
FP技能検定は多くの人におすすめ
FP技能検定の資格は、銀行、保険会社で働く人には有利であることは間違いない。
しかし、それだけではないのだ。
ファイナンシャルプランナー試験の分野は、生活に密着したものであり、仕事以外でも役に立つ。
など、生活する上で身近なお金の知識が全てわかる。
FP技能検定3級は独学で合格できる
保険、金融商品、年金等の事前知識がない人でも、独学で3級合格は十分可能だ。初めて自己啓発で資格試験を目指すには最適だと思う。
FP技能検定2級は3級合格しなくても受験できる
ただ3級は試験範囲が広く全てが中途半端になってしまうので、3級合格後に2級合格までステップアップを目指すのも良いと思う。FP技能士試験の2級には受験資格があり、その一つが3級を合格することだ。
最初から2級を目指す人は、2級の受給資格が得られるAFP認定研修(日本FP協会認定)の通学、通信教育がある。独学より費用は掛かるが、このような通信教育、通学教育で勉強するのも良いと思う。
資格試験の知識は日常生活で判断する時に役立つ
今回紹介した試験は全て民法が試験科目に含まれている。
民法は他にも弁理士、中小企業診断士、公務員試験等多くの試験科目になっているので、他の試験勉強でも得られた知識は活かすことができる。
紹介した3つの試験の知識は、僕にとって将来再就職する時に役に立つことはあると思うが、現在の仕事とは全く無関係で役に立ったとは言えない。
しかし、生活の上では大いに役に立ったし、これからも役に立つと思う。
宅建士試験が役に立った
僕は、数年前家を購入した。
一般的な会社員なので、家は小さいが宅地にはこだわった。
周りにスーパー、病院、学校などがあるかロケーションも重視したが、最重要視したのは災害リスクが低い土地である。
不動産屋は契約前する前に相手に土地が、造成宅地防災区域内、土砂災害警戒区域内、津波災害警戒区域内である場合、宅建士に説明をさせなければならない。
しかし、素人では契約前に色々な説明を不動産屋から受けるので、そのまま読み流してしまい気が付かない人もいると思う。
また最近では行政からハザードマップが公表されていることが多いが、ハザードマップは買主に対して説明する義務はないので、説明されないことが多いと思う。
僕は宅建士の試験勉強で多少知識があったので、土地について不動産屋だけの説明に頼るのではなく、自分で納得するまで調べて土地を購入した。
FP技能検定試験が役に立った
僕の勤めている会社で確定拠出年金(DC)制度が導入された。これは退職金の一部を従業員である我々が個人で運用しなければならない制度で、運用方法の成果で個人の退職金の額が大きく上下してしまう制度だ。
これ制度はFP技能検定試験の知識がなければ、全く理解できなかったと思う。
一番役立って欲しいのは最終的に受けとる退職金の金額だが、結果がわかるのはまだ先の話だ。
ぜひとも結果が出て欲しいと切に思う。
また保険、金融商品をセールスに強引に勧められることがある。
相手は商品説明を早口で、素人である我々に説明をしてくる。頃合いをみてさりげなく
を伝えると、相手も一歩引くので強引な勧誘がなくなり、うまく逃げられるようになった。
(^-^;
管理業務主任者試験が役に立った
僕は町内自治会の会長になったことがあった。なったというよりは、ならされたのが実情だが・・・
自治会の仕事は大変厄介である。日々発生する自治会内の問題についてどうするか決定を下す必要があるのだが、自治会員全員の希望は叶うことはない。全員の希望は叶わなくても、決めなければならないのが自治会役員のつらいところだ。
自治会区域で発生する費用に対して、
グレーな案件が多数発生するのだ。
どちらかを選択しなければならないのだが、どちらを選んでも自治会員から文句タラタラである。
だから、自治会役員のなり手がいないのだ・・・
この時助けられたのが、管理業務主任者試験の知識だった。
マンション組合は小さな自治会組織のようなもので、マンション管理規約には発生する様々な案件に対して事前にルールが定めてある。
自治会で発生する問題のヒントが書いてあり参考になった。
今は自治会の役員は任期満了で退任して平穏な日々を過ごしている。
資格試験は就職だけでなく、人生において判断する時に役立つ
資格試験は何をしようか迷うことが多いと思う。また就職、仕事に有利なもの選ばなければ無駄になると考えて迷ってしまう。
しかし、考え過ぎず何かを始めてみれば良いと思う。
仕事に役立つかわからないが、人生において大きな判断をする時に、きっと資格試験で勉強したことは役に立つと思う。