人生100年時代と言われる高齢化社会で、どういう生き方をすれば良いのでしょうか?
会社員は一般的に55歳で役職定年、60歳で定年、その後65歳まで再雇用という段階ごとに収入が減っていきます。また65歳からの年金生活だけでは暮らしていけません。
先代の方々が生涯の生活費をやりくりできたのは、会社員時代の貯金を切崩して、リタイア後の生活を過ごしたからです。しかしそれは過去のモデルとなりつつあります。
なぜなら、今は平均寿命も延び、人生100年時代に突入する段階に入りつつあるからです。
老齢年金の支給開始年齢は引き上げられ、年金の支給額も抑制されているという皮肉な状況では、従来のように貯金を切崩しても、寿命が延びればリタイア生活半ばで貯金は底をついてしまいます。
これからの生き方について考えるおすすめの自己啓発の本『ライフ・シフト』を紹介します。
『ライフ・シフト』をおすすめしたわけとは
僕は会社員なので55歳で役職定年、60歳で定年となる。 退職金はもらえるが自宅のローンに消えてなくなってしまう。
そのため、60歳から再雇用で働き少しでも収入を得て、65歳から年金という漠然としたイメージを持っている。しかし、年金だけでは生活できないため、厳しい老後生活になると覚悟している。
僕だけでなく大半の会社員は、学校卒業後会社に入社して60歳で定年、再雇用で65歳まで働き、65歳から人生を終えるまで年金生活と考えているのではないでしょうか?
今は人生100年の時代と言われています。
『ライフ・シフト』は、人生の最後までイキイキとした生き方のヒントを与えてくれるおすすめの本です。
『ライフ・シフト』の要旨
目次
【目 次】
日本語版への序文
序 章 100年ライフ
第1章 長い生涯――長寿という贈り物
第2章 過去の資金計画――教育・仕事・引退モデルの崩壊
第3章 雇用の未来――機械化・AI後の働き方
第4章 見えない「資産」――お金に換算できないもの
第5章 新しいシナリオ――可能性を広げる
第6章 新しいステージ――選択肢の多様化
第7章 新しいお金の考え方――必要な資金をどう得るか
第8章 新しい時間の使い方――自分のリ・クリエーションへ
第9章 未来の人間関係――私生活はこう変わる
終 章 変革への課題出典元:LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
人生100年時代に突入
過去200年間、人類全体の平均寿命は伸び続けてきた。予想によると2007年に日本で生まれた子供の半分は、107年以上生きると予想される。しかし、寿命だけが延びて、引退年齢が変わらなければ、長い引退生活を過ごす資金が十分に確保できなくなる。
今までの生き方は、20歳前後まで学校に通い教育を受け、就職してからは休みなく60代まで働き、引退後は基本的にのんびりと過ごすモデルであった。
つまり
教育 → 仕事 → 引退
への一方向への3ステージである。
この3ステージの生き方を100年の人生で実現しようとすれば、二番目の仕事のステージを長くする必要があるが、金銭面はなんとかなるが、他の重要なものは後回しにする必要があるし、とても過酷な人生になってしまう。
今までより更に20年長生きできるとなると、今の3ステージモデルは崩れ、仕事を中断したり、転身を重ねたりしながら、生涯を通じてさまざまなキャリアを経験する、そんなマルチステージの人生を実践することになるだろうと予測される。
このステージの移行を実現するには、お金も必要だが、お金に換算できない見えないスキル、知識、人脈、パートナーやその他の家族との良好な関係、人的ネットワーク等の無形資産も重要になってくる。
人生を最後まで楽しむ人におすすめの本
長寿命であることの不安と喜び
今までは、65歳まで何とか頑張って働いて、あとは引退して細々と80歳まで余生を過ごすというイメージだった。
しかし、データを見せられながら、
と言われたら、どうだろうか?
多分、人によって全く反対の感想を持つと思う。
一つは、
もう一つは、
というものだ。
人生が長く楽しめる
半信半疑な人も、この本を読めば、人生100年時代に突入しつつある現状が理解できると思う。
今まで60代で引退しようと思っていた人も、まだ働かなければならないと悲観的になってしまうかもしれない。
しかし、
今からいろいろなことにチャレンジし、スキルを多方面に身につけていれば、きっと60歳になってからも、更に40年間ワクワクする楽しい人生があるのだと思う。
100年以上続く人生を最後まで楽しみたい方は、ぜひおすすめの本である。