頭では自分自身も変化しなければいけないとわかっているけど、先が見えない恐怖で一歩を踏み出すのを躊躇している。
そんな人に踏み出す勇気を与えてくれる本です。
人はお金や権力を手に入れてしまうと、今までの努力を忘れてその幸せが当たり前のようになってきます。
しかし常に周りの環境は変化しています。自分は変わらない安定した日々を生活しても、自分の意志に反して状況が少しずつ悪く変化することがあります。
というような、もっともらしい理由を考えて、行動しなくなるものです。
そのような人におすすめの自己啓発の本『チーズはどこへ消えた?』です。
『チーズはどこへ消えた?』をおすすめしたわけとは
この本は、
常に周りの状況を分析し、ダメだとわかればすぐさま行動するネズミ
と、
過去にとらわれ、今までの成功体験が足かせとなり行動を変えられない小人
の物語です。
ページ数は100ページ足らずで、1時間もあれば十分読める簡単な物語です。
僕はこの本を買って家に帰る途中の電車の中で一気に読み上げました。
僕はこの頃、閉塞感の中で流されるまま生活していた。
このままではダメになってしまうということを薄々感じていながら・・・
この本に登場する小人が自分のことのように思えて、結末がどうなってしまうのか?気になり一気に完読したのを今でもはっきり覚えている。
『チーズはどこへ消えた?』のあらすじ
二匹のネズミと二人の小人が、いつも迷路でチーズを探しまわっていた。
ネズミは単純な頭脳しかもっていない、しかしすぐれた本能を持っているスニッフとスカリー。
小人は複雑な頭脳をもっているヘムとホー。
迷路の中を探しまわり、とうとうたくさんのチーズを発見したネズミ二匹と小人二人。
毎朝同じ場所でチーズを食べるのが日課になったある日、いつものようにその場所に行くと突然チーズが消えていた。
ネズミは毎日置いてあるチーズがだんだん少なくなっていることに気づいていたので、どうすれば良いか本能でわかっていた。すぐさま事態をくわしく分析せずに、状況が変わったから自分たちも変わることにした。新たな迷路に飛び出しチーズ探しに出かける。
小人は毎日チーズがそこに置いてあるのが当然のことと思い込んでいた。事態が理解できずに途方にくれる。事態の分析を行うが、事態は好転すると考えて新たな行動を起こすことに躊躇してしまう。毎日チーズが現れるのを待つが事態は好転しない。そのうちチーズがない状態が続けばそれだけ事態が悪化することを悟ったホーが、恐怖心と戦いながら、新たな迷路に飛び出しチーズ探しに出かける。
『チーズはどこに消えた?』が教えてくれること
読者は紙面からネズミ二匹と小人二人に行動を俯瞰的に観察しながら読み進むことができる。
単純な頭脳しかもっていないネズミは、新しい変化に対してたくましく生きていく。しかし複雑な頭脳を持っている小人は、妄想による恐怖心で自分の行動を変えることができない。
読み進めているうちに、小人が自分の分身で今までの生き方そっくりに思えてくる。
自分が変わらなければ、事態が好転しない
まっすぐで平坦な道は、単調で見通しがきくものだ。しかし僕たちの人生は迷路のように道に迷ったり、袋小路につきあたることもある。また先も見通すことができず、何が待ち受けているかわからない。
生きていく上で、発生する様々変化に対して
ことが大切である。
また、僕たちが何も変わらなければ、
のが真実だ。
複雑な考えを持っている大人におすすめの自己啓発の本
子供のうちはネズミのように単純に物事をとらえて、試行錯誤しながら生活している。
しかし、社会人になり複雑な考えをするようになり、考えているフリだけで行動しない人は大勢いる。
周りも常に変化し続けている限り、自分も変わらなければ幸せになれない。
これは単純な真実だ。
この本は、新たなチャレンジをする勇気を与えてくれる自己啓発の本だと思う。